菊芋に期待されています効能や効果について、糖尿病との関係で書いています。
菊芋は昔から糖尿病、高血糖に良い、と口コミで言われていきました。
糖尿病に良い、と言われているその内容について「糖尿病になっていくメカニズム」と「菊芋の特長」の両方からまとめてみました。
糖尿病になっていくメカニズム
体に必要なエネルギーを作るためにデンプン等の炭水化物を摂り、体内でブトウ糖に換えます。
炭水化物は小腸でブドウ糖に分解されて血液中に吸収されますので、食後は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)は一瞬高くなります。
すると膵臓から血糖値を下げるホルモン-インスリンが分泌され、その働きで血液中のブドウ糖濃度を下げようとします。
具体的にはブドウ糖の一部は肝臓に蓄えられたリ、残りは筋肉に運ばれてエネルギーとして使われたりします。
通常であれば、食後に高くなった血糖値は2〜3時間以内に元に戻ります。
しかしインスリンが正常に働くなったり分泌量が減少すると血糖値が高い状態のまま、になります。
この状態が続くのが糖尿病です。
菊芋の特長と菊芋の効能
菊芋はイヌリンという食物繊維の塊、と言っても言い過ぎではありません。
イヌリンはデンプンのような糖質と違って体内に吸収されにくく、ヒトの消化酵素で分解されずに体外へ排出されます。
またその際に糖分を取り込んで一緒に大腸へと運んでくれる優れた働きがありますので、糖が体内に吸収するのを防いでくれます。
このイヌリンの働きによって菊芋は血糖値を下げるのに効果がある、と言われています。
菊芋は水に非常に溶けやすい食物繊維ですので満腹感を得やすく過食を防ぐこともできます。
このような事から、血糖値が急激に上がる事を妨げますので、すい臓が過剰にインシュリンを分泌する必要がなくなります。
すい臓への負担を軽減させますので、糖尿病に対しても効能効果が期待できる、と言われています。
イヌリンを豊富に含む菊芋は「天然のインスリン」とも呼ばれています。
菊芋の効能効果と糖尿病、まとめ
- 糖尿病、高血糖はインスリンの分泌量が減ったり、正常に働かない事で起こります。
- インスリンの分泌量が減少すると糖質は吸収分解されず血液内の糖濃度(血糖値)が上がります。
- 菊芋に多く含まれるイヌリンは糖質のように消化吸収されにくいものです。
- 水に溶ける食物繊維なので適度な満腹感があり過食を防ぎます。
- 消化吸収されない事と同時に糖質を大腸に運んでくくれますので糖質の吸収を妨げます。
- 糖質の吸収を妨げる食物繊維の食品として、糖尿病に効能効果があると言われています。